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一年ぶりに桜を見た という至極当たり前のことに感動して
春が来る という至極普通のことに嬉々としているんだ 僕は
これからずっと先もきっとそうだし
そう有り続けたい
変わらないものを僕は大切に抱えていたい
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長い手足が嫌いだった
ご飯を食べる下腹部が嫌いだった
手のひらにあるほくろが嫌いだった
目立つ鼻が嫌いだった
白すぎる肌が嫌いだった
自然に巻き上がる前髪が嫌いだった
細すぎる腕が嫌いだった
女の子みたいな声が嫌いだった
母親が嫌いだった
学校が嫌いだった
友達の居ない夏休みは退屈だった
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チェーン店の店長をしている人間や アルバイトに大きな態度で指図する社員を見て
貴様らの人生はそんなことをするために存在しているのか そんなことをするために生まれてきたのかと問いたくなる
遊園地で目を輝かせる子供とそれを見て微笑む家族 自分の子供の幸せな姿をみて
今後一切の不幸を感じてないその姿に僕は虚しくなる
いくら愛情を与えて育てても 愛情を感じ取れていなければ
ありがたみを感じていなければ 自分の身などいくらでも価値を下げてしまう
そんな無神経な人間に そんな虚しい人間にいつからなってしまったんだろう
きっかけを辿って見ても
少しづつ傾いた人生を気づいたときにはもうどうすることもできなくて
きっとそのまま折れてしまった行き着く先がチェーン店であり
アルバイトへの大きな態度の原因なんだろうと僕は思う
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友達の葬儀に参列した
祖父が亡くなってしまったらしい
少ししか顔を合わせたことがなかった友達の祖父だけれど
僕にとって大切な友人の大切な人なので どうしても行きたかった
葬儀の場所に着くと お別れの言葉を書くべき白紙を出して
何も書いてない と笑顔で言っていた
僕はそれがとても嬉しくて愛おしくて仕方なかった
葬儀が始まり 僕の友達は亡くなった祖父に向けて別れの言葉を言った
つまりながらも捻り出された言葉の数々に僕は泣いてしまった
結局その時の白紙と自分の人生を少し重ねて居たんだと思う
僕は涙を零しながら そのままで有り続けて欲しい と心から願った
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久々に自分のブログを眺めると まぁまぁ痛々しいけれど
そんなのを恥じらったとしても 僕の本質であり隠していても存在する部分なので
上手く文字に起こして納得できていたなら いるなら それでいいと心底思う
これらをくさいだとか痛いだとか馬鹿にする人達もいるけれど
君らの中にあるそういった本質の部分は誰にも知られず静かに萎んでいってしまうのだろう
きっと僕の中にあるそういったものも文字に起こしたからと言って どうにもならない 少しでも気が紛れて 少しでも長生きしてくれればいいなと思う
今日も明日も自分を好きでいたい
無根拠な自信と衝動に突き動かされていたい
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生きている意味 など考えるやつは馬鹿だと
そんなくだらない事は生きていれば自ずと見つかる
だなんて思っていた頃が私にもありました
現在私は生きている意味がわからなく生きることが虚しい事だと落ち込んでいます
いずれ死んでしまう訳で その中で若さというものは限られていて
産み落とされて20年以上の時間が過ぎて
振り返ってみると真っ白なんです
何のために生まれてきたのか分からないんです
何か残したわけでも何かをしてきたわけでもなく のうのうと生きてきた
周りにいる人間と大差ない私は私ではなくても良かったんじゃないか
そう思えてくるんです いやきっとそう気づきはじめてしまったんです
普通に終わる人生は嫌なんです
よく人を 誰でも良かった なんて殺す人が居ますが
あんなのは人と違うこと個性を見いだせず手っ取り早い安直な殺人に行き着いただけの
ただのアホです
ああはなりたくはないですね