日記

不定期

祭りが終わったあとの喪失感というか名残惜しさというか

この誰も居なくなった部屋にポツンと自分が居て

色んな人が居たであろう痕跡が散らばる部屋に

ポツンと自分が居て

まるで取り残されたかのような喪失感のなか

本来自分の居た場所は こんなだったなと

あの部屋がたまに恋しくなる

戻りたくなる

あったはずのものが消えて

いつの間にか頭の中からも消えて

写真と曖昧な記憶だけになった

それすらも不安定だ

もうそこには何も残っていないのだから

何もかもが風化していく最中

鏡を見つめると 自分自身すらも共に風化していることにようやく気づく

僕自身もきっといつかは曖昧になっていくんだろう

大切な人にとっても 自分にとっても

今日感じた孤独も昨日感じた幸福も これから感じる全ても

きっと風化してしまうのだろう

何も知らない誰かが塵になった僕の上を歩いていく

今日感じた孤独も昨日感じた幸福も これから先感じた全てを 

何も知らない誰かはそんなことを考えもせず歩いていくんだろう

でもきっと 多分

そうなったとしても昼頃に見たあの白い三日月は

きっと綺麗なままなんだろうなあ と

そう思う そう願ったことすら曖昧になっていく