日記

不定期

鯨には死生観があるらしい

誰かが死ぬと言うのは

過ぎていくものだから

そう思えてしまって

あまり向き合う気にはなれない

 

ふとした当たり前がなくなって

そういう空洞が

僕を冷静にさせてくれる

 

彼女のことも

バンドのことも

母親のことも

 

結果それは過ぎてしまったもので

気づいた時には

新しい何かで埋まってしまっている

 

それが良いことなのか悪いことなのか

まだ僕にはわからない

 

ツギハギだらけになって

初めて息苦しさを感じなくなった

誰かが離れていって

また誰かが消えてしまっても

きっとまた何かで誤魔化して生きていくのだ

そうではないと人間として生きていられなくなる

 

弱さは悪いことじゃない

そう思う

 

だけどそれを理由にはしたくないな

 

新しいものが馴染んでいく感覚

自分が自分ではなくなっていく感覚

 

変わらないものなどないのだと

変わらずにいたいと言う

僕の我儘

 

行動や物ではなくて

心の奥にまで

ふとした時頭の中をぐるぐる巡る

言葉が一番僕の欲しいもの